環境にやさしい商店街

宮古市末広町商店街

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~地域商店街活性化法を活用した街路灯LED化~

既存街路灯のLED化 宮古市末広町商店街では、現理事長が就任したおよそ10年前から、市TMO構想や商工会議所TMOによる事業の採用をはじめ、国土交通省による実験事業などを行ってきました。しかし、いずれも商店街の自主性が損なわれていたため、定着する事業にまでは至っていませんでした。平成15年、商店街に隣接する宮古サティの閉鎖に伴い、「キャトル宮古」の再生事業が始まりましたが、商店街はこの時はじめて自らの意思で出資支援に取り組むことになりました。 商店街は情報収集やネットワークづくりのため、市外の各種研修会への参加や、インターネットの活用、県の経営支援課や地方振興局とのコンタクトを絶やすことなく続けていました。平成21年、地域商店街活性化法案成立の動きをキャッチした商店街は、組合の定例理事会において事業計画策定の承認を得るとともに、県に地域商店街活性化事業に取り組む意思表示を行いました。
 
使用済みバスカードの再活用  商店街では、事業策定に向けた策定委員会を設置し、地域住民にアンケート調査を実施。早期取り組みの甲斐あって、地域商店街活性化法の一次認定を受けることができました。平成21年度の取組事業は、アンケート調査による住民ニーズに沿って、①既存街路灯のLED化、②公共交通機関との連携、③空き店舗を活用した交流施設の設置です。商店街は、既設の28基56灯の全てをLEDに入れ替え、公共交通機関(宮古市民の足となるバス)の使用済みカードの再活用による100円クーポン券を導入、交流施設「りあす亭」を開設しました。
  今回の事業には「おらほの街づくり」としたキャッチフレーズが掲げられています。これはかつて国の事業などを採り入れた際、商店街の自主性・自立性・独自性ある取り組みが大切だと学んだことから生まれたものです。事業策定には“自力本願・手づくり”の精神がたたき込まれており、事業運営にあたっては自己負担分の捻出に力を入ています。広報用チラシ制作では広告をとることで費用を折半し負担を半減し、イベントは他団体との共催とし、さらに街路灯をLED化して維持管理費を削減することで、事業2か年目の平成22年度には自己負担金分の80万円を捻出できるようになりました。補助金に頼らず、費用対効果を考慮して取り組む意識が芽生えてきたことが分かります。
  事業3か年目の平成23年度以降は、住民ニーズのさらなる期待に応えるため、LEDランプの街路灯の新設をはじめ、早稲田商店街で取り組むアトム通貨に倣い、末広町独自のエココイン「リアス通貨」の導入検討に取り組んでいく予定です。

商店街概要

商店街名 宮古市末広町商店街
所在地 宮古市末広町内
組合数 71
URL http://www2.ocn.ne.jp/~akindo/index.html