環境にやさしい商店街

立川市商店街振興組合連合会女性部会

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~エコ1店1品運動~

 立川市内の羽衣商店街のお茶小売店「狭山園」では、お客さんから使用済み茶がらを自主回収し店内の生ごみ処理機でたい肥として還元し、茶がらの持参者には商店街スタンプシールをプレゼントしていました。乾燥処理後の茶殻 また乾燥処理された茶がらを利用して作製された人形やエコまくらなどのリサイクル品を販売するなど、エコ活動を展開してきました。その成果がたたえられ、狭山園は平成13年度「第1回東京都グリーンコンシューマー奨励賞」を受賞しました。
  その受賞と同時期に、立川市商店街振興組合連合会女性部会の部会長に狭山園のおかみさんが就任。部会長の思いをもとに、狭山園での取り組みを雛形にし、個店で取り組める環境活動「エコ1店1品運動」が動き始めました。女性部会は立川市総合リサイクルセンターや清掃工場などへの視察を実施し、メンバーはごみ問題に対する事業者の責務を痛感。部会メンバーひとりひとりが店頭で無理なく取り組めるエコ1店1品運動への気運が醸成されるきっかけとなりました。
  その後、女性部会に属する立川市内7商店街21店舗で、環境配慮商品やサービスを提供するエコ1店1品運動が始まりました。無駄な包装をなくし、必要な分だけを量り売りする「容器を持ってお買い物キャンペーン」や、仕入れや販売を通して発生するお店のごみを新たな資源として活用する「自店のゴミをゴミにしない」運動を展開するようになりました。その結果、女性部会は平成14年度「第2回東京都グリーンコンシューマー奨励賞」を受賞しました。 女性部会では受賞を機に、平成15年度から3か年かけてこの活動のPRを行っていこうと各種ポスターを作成し、見える化につとめました。
女性部会所属の各商店街店舗におけるエコ1店1品運動ポスター 毎年秋に立川市が開催している「たちかわ商人祭」では、各店舗から持ち寄ったエコ1店1品のエコ商品を出品し、イベント当日にマイバックを持参した来場者に対して抽選を行う『おかみさん会マイバック抽選会』を実施しています。また、平成22年秋の「たちかわ商人祭」では、女性部会のみの規模から27商店街で構成される連合会全体規模のイベントに拡大発展するなど、おかみさん発のエコ活動は立川市全域に広がりをみせています。
  女性部会の草の根活動で始まった、消費者とのコミュニーションを通して取り組むエコ1店1品運動は、消費者と商店主との‘川下活動’のみにとどまることなく、商品を供給する問屋や製造会社などからごみを仕入れないといった‘川上’への働きこそが、重要なことだとの認識があります。女性部会の取り組みはまだまだ続きます。

商店街概要

商店街名 立川市商店街振興組合連合会女性部会
所在地 立川市羽衣町2-45-1 狭山園内
構成数 7商店街(立川市商店街振興組合連合会の構成数:27商店街)
URL http://www1.m-net.ne.jp/tsr-mm/lady/top.htm