環境にやさしい商店街

足助中央商店街協同組合

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~夏祭り・たんころりん、一店逸品を中心とした地元地域資源発掘の取り組み~

 足助中央商店街は、江戸時代には尾張・三河と信州・美濃を結ぶ 「塩の道」の 交通の要衝として、人や物資が往来し商業が発展した中馬街道の宿場町として栄えた地区です。同商店街に隣接した「香嵐渓」は紅葉のシーズンには130万人が訪れる観光地ですが、その賑わいが商店街の活性化に結びついておらず、販売額や商店数は減少し、空き店舗も増加していました。
中馬のおひなさんの様子  そこで、足助町商工会では、平成14年3月に「足助町中心市街地活性化基本計画」を策定し、歩行空間の整備、商店街等にぎわい創出事業、空き店舗活用事業などを計画し、推進体制を検討しました。その計画に基づき毎月実施されている「中馬なごやか市」や年1回の夏祭りは毎回多くの来街者を集客しました。平成20年1月には、「足助商店街活性化計画」を策定し、空き店舗活用事業、組織強化事業などへの取り組みを計画しています。
 平成22年10月現在、同商店街では、伝統的な町並みを活かした「中馬のおひなさん」、竹細工の灯篭を並べた情緒あふれる「たんころりんの夕べ」、「足助なつまつり」などの既存のイベントに加え、「中馬なごやか市」、「あすけぬくもりコレクション」、スタンプラリー、年末大売出しなどを行い、観光客を中心とした集客に積極的に取り組んでいます。特に有名な「中馬のおひなさん」は、平成11年に過疎化対策や観光客アップの目的で町内に残っていた土雛(つちびな)を集めて展示したのが始まりです。玄関や軒先に各家庭にある雛人形を展示する参加者は年々増え、平成22年10月現在では140軒の展示が行われ、毎年2月初旬から3月初旬の1ヶ月間で7~8万人の観光客が訪れています。
たんころりんの様子  また、夏祭りに飾られる「たんころりん」とは、竹かごと和紙で作った円筒形の行灯のことで、毎年8月の夜に古い町並み(約1.3キロ)の街道沿いに並べ、三州足助屋敷で漉いた和紙を通した火の灯かりで暗がりの町並みを照らし、夏夜の情緒を演出しています。平成14年から始まり、「たんころりん」の数も800基を超え、足助の夏の風物詩として豊田市内外からの来街者に親しまれるようになっています。
 また、観光型の商店街とすることにより地元居住者の利便性の低下を引き起こさないよう、平成10年には、地元商業者のみの出資で生鮮品や日用品を扱うスーパーを作っています。このスーパーの売上げは当初8億円程度でしたが、平成22年10月現在は13億円と順調に売上げを伸ばしています。

商店街概要

商店街名 足助中央商店街協同組合
所在地 足助バス停(豊田市足助町)
会員数 132 ( 4 商店会団体)
URL http://asuke.akibito.jp/