環境にやさしい商店街

刈谷駅前商店街

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~カリアンナイトを中心とした商店街の活性化~

 刈谷駅周辺地区は、資本金1億円以上の大企業5社の本社が立地する企業城下町です。こうした地域特性から、刈谷駅前に立地する「刈谷駅前商店街」には飲食店・居酒屋・スナックなどが自然と集積し、夕方から帰宅途中のサラリーマンで賑わうようになりました。しかしその一方で「夜の街」というイメージが強くなってしまい、女性や子供には近寄りづらい環境となってしまいました。
 こうした課題を踏まえ、刈谷駅前商店街振興組合理事長を中心とした商店街関係者は、「刈谷市中心市街地活性化基本計画」(平成13年策定)で刈谷駅前周辺地区が「都心交流エリア」に位置づけられたのをきっかけに、昼も夜も歩いて楽しい健全な街を目指して様々な商店街活動に取り組み始めました。
アクアモールイルミネーション事業  平成20年には函館のバル街を視察したのをきっかけに、「ほろ酔いカリアンナイト事業」(以下、カリアンナイト)に着手しました。同事業は3,500円のチケットを購入すれば、イベントに参加している飲食店のうち5店舗を自由に選んで飲み歩きすることができる一夜限定の飲み歩きイベントで、年2回(春・秋)開催されます。同組合は、本イベントをきっかけに普段は商店街に訪れる機会が少ない客層にスナックや居酒屋を気軽に体験してもらい、商店街のPRと利用促進に繋げたいと考えています。
カリアンナイト告知パンフレット  事業当初は、多くの飲食店が事業効果に対して半信半疑だったため、平成20年初冬に開催された第1回目のカリアンナイトでは飲食店約70件のうち、24件しか参加しませんでしたが、一晩で延べ2,800人もの来街者が訪れました。以降、第2回では 38店、第3回では 54店、第4回では 62店と、その規模は順調に拡大しています。
 イベント参加者数も年々増加しており、第1回の延べ参加者は約 2,800人でしたが、第4回目にはその4倍以上の約12,000人を動員し、第5回目は 15,000人の動員を期待値として見込んでいます。 イベントの際に実施したアンケートの結果によると、参加者は20代の割合が高く、普段商店街に訪れる機会が少ない客層へのPR効果が見込まれます。また、カリアンナイトに参加してから、女性客や家族連れといった新たな顧客層の来店も着実に増えたという飲食店の経営者からの声も挙がっています。更に、周辺の東刈谷や豊田駅周辺、金山の商店街でもカリアンナイトを参考にしたイベントが実施されており、飲み歩きイベントは非常に汎用性が高いイベントと言えます。

商店街概要

商店街名 刈谷駅前商店街振興組合
所在地 JR刈谷駅北口前
会員数 約70
URL http://www.kariya-ekimae.com/