環境にやさしい商店街

立会川駅前通り繁栄会

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~坂本竜馬でまちおこし~

 立会川駅前通り繁栄会では、坂本龍馬のゆかりの地であることから、坂本龍馬を活かしたまちづくりが展開されています。 北浜川児童遊園に設置された坂本龍馬像
 きっかけは、平成16年、商店街の店主と幕末史の研究家との偶然の出会いでした。「立会川地区には土佐藩の下屋敷があり、20歳の坂本龍馬が砲台要員として所属していた」とのエピソードを聞いた商店主は同年6月に仲間とともに高知市長へ表敬訪問し、高知市の坂本龍馬関係者との交流を持つようになり、同年11月に高知市から坂本龍馬の像を贈呈されました。
 こうした経緯より、坂本龍馬を商店街内でのまちづくりに活かせるのではないかと考えるメンバーにより、様々な取り組みが始まりました。

品川縣ビール  商店街の飲食店では「龍馬カレー」や「砲台そば」など、龍馬にちなんだユニークな商品の開発が進み、明治初期に高知藩下屋敷跡地に品川県(当時)の県営麦酒製造所が建設された歴史があることから、平成17年には品川区商店街連合会を挙げてのプロジェクトとして、“日本初の幻のビール復活”と銘打って「品川縣ビール」復活事業が立ち上がり、全国的に反響を得ました。
  さらに、平成22年のNHK大河ドラマで「龍馬伝」の放映が決定し、坂本龍馬の由縁が地域全体に認知されるようになりました。平成21年10月には品川区全体でも盛り上げていこうという動きから、品川区商店街連合会を中心とした「品川龍馬会」が発足しました。 放映開始後に坂本龍馬が全国的にブームになったことで、坂本龍馬像のある立会川駅前通り繁栄会へも全国から頻繁に人が足を運ぶようになりました。こうした集客効果を店の売上につなげようと、観光客向けの商品として、龍馬の好物だったという軍鶏を使用した「龍馬ラーメン」、カツオの入った「龍馬餃子」、「龍馬の足跡パン」、「龍馬品川ヲ行ク」 T シャツなどが開発されました。龍馬をまちのテーマに掲げたことは立会川駅周辺の商店街の商店主が自店を見直すきっかけにもなりました。さらに立会川駅前通り繁栄会では飲食店の継続的な商品開発、「春の龍馬さん祭」などの新たなイベントの企画が進んでいます。
  このように、当初は商店街の一部の商店主で始まった取り組みが地域全体に広がり、マスコミにも取り上げられ全国から龍馬ファン等が訪れるようになり、地域ぐるみのイベント等の企画にも繋がっています。
 現在、地元の小中学生にも、坂本龍馬がこの町にゆかりがあったことを伝える取り組み(小学生を対象とした商店街における紙芝居など)が展開されています。

商店街概要

商店街名 立会川駅前通り繁栄会
所在地 東京都品川区東大井2丁目
会員数 37(内、企業・医院が4店舗)
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