環境にやさしい商店街

板橋イナリ通り商店街

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~ いたばしアイアイプロジェクトを中心とした地元地域資源発掘と活用 ~

 板橋イナリ通り商店街では、住・工・商が混在する地域の特性を活かし、商店街が町会、企業、教育機関、行政と連携し、まちの活性化に取り組んでいます。
 イナリ通り商店街はかつては周辺の町工場に働く人たちなどで賑わい活気に満ちていましたが、近年は後継者不足などにより空き店舗が目立つようになり、人通りも少なくなってしまいました。地域の安心・安全に大きな役割を担っている町工場や商店の減少や、新設マンションの住民との相互理解などが問題・課題となっていました。
 このような状況をふまえ、商店街、町会、小・中学校、 PTA 、地元企業、板橋区等の関係者からなる協議会が立ち上げられ、「いたばし ii (アイアイ)プロジェクト」を起し、企画検討と活動が開始されました。なお、この事業は東京都の地域連携型モデル商店街事業に応募し、その指定を受けたものです。
 この事業の中で、板橋イナリ通り中山道側入口にある国土交通省所有地を、商店街が管理する広場として整備。広場内には地域の情報発信掲示板や、プランターが設置され、買い物客の憩いの場となりました。また、地域情報掲示板の新規架け替えや、プロジェクトの状況や地元企業の取り組みを情報発信する「いたばし ii (アイアイ)通信」の発行が行われています。
地域ふれあいステーション「コン太村」  平成21年3月には、商店街の元薬局だった空き店舗を活用し、地域の手づくりによる商店街直営の地域ふれあいステーション「コン太村」が開設されました。館内には、昭和レトロなゲーム機30台や駄菓子、地元企業の商品紹介コーナーが設置されています。当施設は、平成17年に板橋区の空き店舗活用コンテスト大賞事業で「ゲーム博物館」を企画した地元の会社員によって管理されています。
  また、平成20年1月に北区西が丘に JOC ナショナルトレーニングセンターが開設され、商店街を中心に地域を上げてオリンピック選手を応援するイベントが実施されました。他にも地元企業、大学との連携イベントが展開されています。
昭和レトロ調の壁と10円ゲーム機  その後、「コン太村」がメディアに大きく取り上げられたことで、商店街が多くの人に認知され区外からも多くの人が訪れるようになりました。特に、昭和レトロゲームのファンがコン太村で交流会を行うため、商店街の飲食店の売上増加につながっています。また、オリンピック選手を支援する取り組みもマスコミに注目され、このことが商店街の認知度向上に大きく寄与し、選手も商店街の飲食店等に多く訪れるようになりました。さらに地域資源マップの作成や、いたばし ii(アイアイ)通信、地域情報掲示板を通して、地元企業の存在が住民に広く知られるようになり、企業と地元住民の交流機会も増えています。

商店街概要

商店街名 板橋イナリ通り商店街
所在地 東京都板橋区宮本町
会員数 25
URL http://www.inarzzxzzi-st.jp