人にやさしい商店街

グリーンロード商店街

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~地域資源を活用したまちづくり活動の展開~

外国人が経営する店舗の外観  大泉町の商業は、平成19年商業統計によると、小売業では商店数、従業者数、年間商品販売額とも平成11年と比較して、いずれも減少しており、商店数では82店舗の減少になっています。このような状況のなかで、商店街も衰退し、目立った商店街活動は行われておらず、組合を解散した商店街もみられます。しかし、大泉町の商店街では外国人が自ら店舗経営に乗り出し、グリーンロード商店街では会員の54店舗のうち11店舗が外国人経営の店となっており、特色ある商店街を形成しています。
外国人が経営する店舗の内部(雑貨店)  外国人が商店街で店舗経営を行うようになったのは、不動産業者を通じて物件の紹介を受け自力で開店したものであり、商店街として特にそれを支援した訳ではありません。しかし、同じ商店街にあってイベントで協力し合うなどの関係にはあります。また、同商店街が面している道路は、町が電線地中化やカラー舗装、植樹を行ったもので、同商店街としては、街路灯の整備を行うとともに冬場のイルミネーションを行っています。街路灯については、老朽化してきたため、外国をイメージする十文字でカラフルな街路灯を整備することになったほか、イルミネーションでは電球のLED化を進めましたが、同商店街のみならず大泉町を取り巻く環境は厳しく、町としての取り組みが期待されていました。
 そうしたなか、大泉町観光協会は大泉町商工会と連携して、サンバ部会(会長は商工会副会長)、シモン部会(会長は商工会理事)、郷土文化部会(会長は商工会理事)を設置し、地域資源を活かした活性化の取り組みを始めました。サンバ部会は、年1回のサンバコンテストの企画・運営を行っており、平成22年の9月には、浅草からサンバチームを招待しました。シモン部会では、昭和47年に原産地のブラジルより持ち込まれた白いサツマイモ「シモン芋」の健康を利する機能に着目し、平成17年から大泉高校や農家と連携して「シモン芋」の栽培を委託し、シモン芋焼酎とシモン茶の開発・販売を行っています。郷土文化部会では、平成19年6月に「おおいずみの四季」と題した、大泉の地域資源を紹介したガイドブックを発行するとともに、大泉町内の工場を観光資源として捉えた産業観光ツアーを企画・運営しています。
 同商店街の副会長は、こうした観光協会や商工会の活性化活動にも積極的に企画段階から参画し、商店街の活性化を超えて、町の活性化を進めるなかで商店街の活性化にも結び付けたいと考えています。

商店街概要

商店街名 グリーンロード商店街
所在地 群馬県邑楽郡大泉町坂田5-4-3
組合(会員)数 54名
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