人にやさしい商店街

三宮センター街

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~地域の待機児童の増加に対応した「キッズ・バルーン」の開設~

商店街の様子  三宮センター街は、神戸を代表する商店街として発展してきており、平日はもとより休日ともなれば大勢の買い物客で賑わいます。しかし同センター街は、商業集積が進む大阪梅田まで電車で30分の距離にあることから、三宮センター街の活性化を推進している「神戸三宮マザーサポート協議会」の会長(前三宮センター街1丁目商店街振興組合理事長)は、強い危機感を抱いていました。会長は、様々な活動を通じて商店街が活性化すれば街もよくなる、また、商店街は個店がバラバラではいけないとの考えを強くし、2006年、神戸市や金融機関等に働きかけた結果、1丁目から3丁目の商店街で活性化に向けての勉強会を行うことになりました。
 このなかで観光案内所と授乳施設の整備についてのアイデアが出されました。さらに勉強会を行うなか、加古川で保育サロンを開設していた企業の経営者と知り合い、三宮センター街での授乳施設の開設に向けての取り組みが始まりました。実際に調査を行うと、三宮センター街の周辺地区では保育所が不足している状況が明らかになり、子育てをする家庭の親がいかに安心して子供を預けて、働けるかを考えました。兵庫県の協力もあり、三宮センター街1丁目〜3丁目商店街振興組合と県の振興局を交えて研究することになり、平成18年4月に協議会を設立し月1回の研究がスタート。半年間の研究を経て実施に合意しました。
子育てサロンの様子  同保育サロンの理念は、子供の安心、安全、保護者への情報開示を大切にし、質の高い保育サービスを提供していくとともに、保護者のニーズを素早くキャッチして運営に反映することです。施設は、昼寝スペース、フリースペース、授乳室、トイレで構成され、広く明るい開放感たっぷりの空間を有し、衛生と安全面にも十分な配慮がなされています。運営母体は、三宮センター街1丁目、2丁目、3丁目商店街振興組合と(株)神戸サンセンタープラザで構成する「神戸三宮マザーサポート協議会」で、民間企業に運営委託するかたちをとり、兵庫県、神戸市、神戸商工会議所が協力しています。
 保育サロンの評価は高いのですが、商店街への買物需要による売上効果は、期待の1割にも満たないのが現状です。ただ、商店街の商店の従業員の乳幼児を預かることもできることは、商店の従業員の採用し易さに結びついています。

商店街概要

商店街名 三宮センター街
所在地 兵庫県神戸市中央区1-6-18(1丁目商店街)
組合(会員)数 109(1丁目商店街)
URL http://www.kobe-sc.jp/